鼻血の止め方

①鼻血について

鼻血が出たときに、まず大切なことは落ち着くことです。興奮すると出血が多くなったり、止血しにくくなるからです。出血部位は様々ですが、鼻中隔(びちゅうかく:鼻の真ん中にある仕切り)の前方からの出血が多いです。この場合は、ご自分で応急処置が可能です。

 

 

②鼻血の止め方

1.小鼻(鼻の外側のふくらみ)を親指と人さし指で強くつまむようにして圧迫します。小鼻より上の目頭や、鼻骨(骨のある硬い部分)をつまむのは誤りです。脱脂綿などを出血している側の鼻の穴に軽く詰めて、鼻をつまむとなお効果的です。

2.イスがあったら腰掛けて、安静にしてください。

3.のどの方ヘ流れてきた血液は、静かに吐き出し、飲み込まないようにしてください。 鼻血を飲み込むと気分が悪くなり、嘔吐を引き起こします。 さらに、後に消化不良を起こしてしまうことも多々あります。

4.そのままの姿勢で、10~15分間程度様子を見ましょう。止まったかどうかを確認するために、頻回に脱脂綿を外したり、入れたりすることはしない方がよいです。

5.それでも止血しない場合は、圧迫し、局所を冷やしながら病院を受診しましょう。

 

 

③止血後の注意点

1.鼻の中をいじったり、こすったりしないようにしましょう。

2.過労や過激な運動は禁止です。

3.プールや入浴なども禁止です。

4.酒類、香辛料のきつい食べ物は控えましょう。

以上のことは出血がなくなるまではご注意ください。また、出血を繰り返すようであれば、他の原因の場合もありますので、耳鼻科医院の受診をおすすめします。