咽喉頭異常感症、ヒステリー球について

①咽喉頭異常感症について

「のどに何かひっかかる感じがする」、「のどに何かできている感じがする」、「のどがイガイガ、ザラザラする」といった感じを咽喉頭異常感といいます。

咽喉頭異常感は、のどの炎症(咽喉頭炎などの感染症)、食道や下咽頭の悪性腫瘍、異物、逆流性食道炎、甲状腺疾患、脳や脳神経の病気など様々な原因から起こります。

しかし、このような明らかな病気を認めないものが大半で、これを「咽喉頭異常感症」といいます。診断を付けるためには、十分な検査が必要です。検査を十分にしてもはっきりした原因となる病気が見つからない場合に、「咽喉頭異常感症」という病名がつけられます。

 

 

咽喉頭異常感の原因は?

慢性咽喉頭炎、慢性扁桃炎、舌根扁桃肥大、副鼻腔炎(後鼻漏)、喉頭蓋の形態異常、

過長茎状突起、茎突舌骨靭帯の化骨、口蓋垂の過長、唾液分泌異常、食道癌、胃癌、

胃下垂、食道潰瘍、食道炎、食道静脈瘤、食道憩室、アカラシア、マロリー・ワイス症候群、悪性貧血、

Plummer-Vinson 症候群、性ホルモン異常、糖尿病、強皮症、心臓疾患、

甲状腺疾患、変形性頚椎症、脳神経障害 など

 

 

咽喉頭異常感症とは?

のどの違和感の症状に意識が集中してしまい、そのことばかりを考えるようになると、仕事も手につかなくなってしまったり、日常生活に支障を来すようになってしまうことがあります。

咽喉頭異常感症になる患者さんの多くは神経が過敏な方が多く、心因的なものとか、更年期障害なども関連する場合があります。時々、仮面うつ病や不安神経症の場合もあります。

しかし何らかの原因となる病気が隠れている場合がありますので自己診断は危険です。必ず耳鼻咽喉科でしっかり検査してもらうことをおすすめします。