舌下免疫療法の治療終了後の持続効果について

Long-lasting effects of sublingual immunotherapy

according to its duration: A 15-year prospective study

Maurizio Marogna, MD,a Igino Spadolini, MD,b Alessandro Massolo, BS,c Giorgio Walter Canonica, MD,d and Giovanni Passalacqua, MDd : J Allergy Clin Immunol.126(5):969-975,2010

舌下免疫療法を3年間継続後に治療を中止しても、その治療効果は2年間持続。舌下免疫療法を4~5年間継続後に治療を中止しても、その治療効果は約8年間持続。その後、症状が再燃しても再び舌下免疫療法を行うことで再度効果が認められたことが海外の論文で報告されております。

当院では舌下免疫療法を開始して2年目までに効果が確認された場合は、治療終了後の持続効果を期待して、合計4~5年間の継続投与が望ましいと考えております。花粉飛散ピーク時に症状が出る場合は短期間薬物療法を併用することで、症状を押さえることが可能と考えます。花粉症が再燃した場合は、その年は薬物療法を行い、翌年に1~2年の舌下免疫療法を行うことによって症状を押さえられると考えております。