めまいの原因にはどんなものがありますか?

メニエール病

疲れた時などにめまいや耳鳴りが繰り返し起こる病気です。めまいは、数十分から数時間、場合によっては一日中続くこともあります。耳の圧迫感、耳鳴り、難聴などがめまい発作の前兆症状として出現する場合があります。

 

突発性難聴

突然強い難聴が起こる耳の病気です。約半数でめまいを伴います。めまいは突然現れますが、通常はくり返すことはありません。

 

内耳性めまい

内耳の障害によって起こるめまいの総称を内耳性めまいといいます。めまいの約15%前後を占めています。激しいめまいを起こし、耳鳴り、難聴、耳閉塞感などの蝸牛症状を伴うこともあります。

 

良性発作性頭位めまい症(BPPV)

耳石がはがれおちることで起こります。中高年の女性に多く、起き上がる、寝返り、上や下を向くなど頭の位置を変えた時に、瞬間的にぐるぐると目が回ります。

 

前庭神経炎

急激に内耳の前庭神経に障害が起こる病気です。激しい回転性めまいが起こります。めまいは数時間から数日間続きます。

 

中耳炎

中耳炎でも炎症が内耳におよぶとめまいが起こります。

 

外リンパ瘻(がいりんぱろう)

くしゃみや咳などをきっかけに、めまいや難聴、耳鳴りが現れる耳の病気です。内耳窓(ないじそう)が破れることにより中耳に外リンパ液が漏れて、めまいや難聴、耳鳴りが出現します。

 

脳卒中・脳梗塞・脳腫瘍など

脳に障害が起こると、めまいがおこります。激し頭痛頸(くび)の付け根の痛み、片方の手足や顔のしびれ、麻痺などがある場合はすぐに脳外科を受診しましょう。

 

椎骨脳底動脈循環不全

椎骨脳底動脈(椎骨動脈および脳底動脈)の循環不全により、脳幹や小脳への血流が悪化し、めまいなどの発作を起こす病気です。首を動かすと脳への血流が不足してめまいが起こります。

 

頸性めまい

首を回す、ひねる、伸ばす、反らすなどの動作をした時に、首から脳へ繋がる血管(椎骨脳底動脈)の血流が低下してめまいが起こることを椎骨脳底動脈循環不全といいます。特に頸椎の異常が原因であるものを頸性めまいといいます。数秒から数分続くめまいに、頭痛や首の痛み、吐き気、冷や汗などの症状を伴うことがあります。

 

起立性低血圧(立ちくらみ)

起立性低血圧は、立ち上がる時に目の前が暗くなる病気です。床や椅子から急に立ち上がった時、熱いお風呂に入った時などに急激な血圧の低下を起こしめまいを起こします。

 

起立性調節障害

学童期から思春期にかけてみられる病気です。特に女子に多い傾向にあります。立ち上がったときにふらふらしたり、目の前が真っ暗になったり(眼前暗黒感)、長時間立っていると気分が悪くなったりします。

 

甲状腺機能低下症

甲状腺ホルモンが不足し、身体機能が低下する疾患です。特に女性に多い疾患です。症状として、ふらつき感が起きることがあります。