鼻うがいについて

①鼻うがいについて

 

鼻うがいについては賛否両論ありますが、正しい方法で行えば、非常に効果的です。鼻うがいは意外とやり方が難しいので、最初は上手くできないかもしれませんが、現在は専用の器具や専用の洗浄液も販売されておりますので、これらを利用すると上手にできるようになると思います。

※当院ではミサトールリノローションを取り扱っております。

 

②鼻うがいの効果について

1.ホコリやウイルスを洗い流します

鼻をかむと、鼻水と一緒にホコリなどを取り除くことができますが、全てを取り除くことは出来ません。鼻うがいを行うことで普通に鼻をかんだだけでは排出できないホコリやウイルスを洗い流せるようになります。

 

2.花粉症の症状を和らげます

花粉症で悩まされている方は、かなり多くいらっしゃると思いますが、花粉も鼻うがいで洗い流すことが出来ます。鼻うがいをすることで花粉症の症状を和らげることが出来ます。

 

3.蓄膿症の改善に役立ちます

蓄膿症で鼻が詰まっている方の症状改善に役立ちます。ただし、蓄膿症の方が鼻うがいをする場合は、正しい方法で行わないと、かえって症状を悪化させてしまう場合もあります。

 

③鼻うがいのやり方、注意点について

 

人によってやり方は異なると思われますが、どれが正しいと決まっているわけではありません。

1.生理食塩水を使いましょう

水道水をそのまま鼻に注入すると、鼻の粘膜が傷ついてしまうので、これを防ぐために生理食塩水(濃度0.9%)を使用します。体液に近い濃度にすることによって、鼻の粘膜に触れてもしみることは少なくなります。

 

2.鼻うがいの最中に唾液や洗浄水を飲み込まないようにしましょう

鼻うがいをする際には生理食塩水を鼻からゆっくりと注入していくのですが、この際に唾液や洗浄水を飲み込んでしまうと、耳管と呼ばれる部分に水が入り、中耳炎を起こすことがあります。また、鼻腔の中に水分が残っている状態で鼻をかんでも、中耳炎の原因となります。

 

3.やりすぎに注意しましょう

鼻の中の汚れを落とすために1日に何度も鼻うがいをすると鼻の粘膜を傷つけてしまい逆効果となってしまう場合があります。多くても1日に3回ぐらいまでがよろしいかと思います。また、鼻やのどに急性炎症がある場合は、鼻うがいによってかえって悪化する可能性もあります。その場合は耳鼻科専門医を受診して、急性の炎症に対する治療を優先したほうがよいでしょう。