補聴器について

聴力の低下が気になってきたり、不安や疑問に思うことがある場合は、耳鼻咽喉科専門医に相談することをおすすめします。その結果、補聴器の装用をすすめられたら、実際に補聴器を試しに使ってみることをおすすめします。いきなり購入してしまうよりも、補聴器販売店の専門家に相談したり、自分の耳で確かめてから購入する方が、失敗も少なく、納得のいく補聴器選びができると思います。

補聴器を買えば、すぐに聞こえが良くなるものではありません。補聴器は個々の聞こえや聞き取りの程度を検査して、使用環境にあった補聴器を選択しないと、購入してもよく聞こえません。高い価格の補聴器が良く聞こえる訳でもありません。それぞれの耳ににあった補聴器を合わせることを補聴器適合検査(フィッティング)といいますが、フィッティングが上手くいかないと、かえってうるさく感じることもあります。デジタル補聴器は、使う人の聴力や聞こえの状態に合わせてきめ細かくフィッティング、調整をすることができます。また、そうして使う人の状態に合わせて調整することで初めて性能を最大限に発揮することが可能になります。現在のデジタル補聴器の価格は、安いもので片耳5万円位から、高いものでは片耳で50万円近くする製品もあります。購入する際はもちろん、購入後も繰り返し調整を重ねることで、補聴器は使う人にぴったり合ったものになっていきます。

 

補聴器店選びのポイントは、補聴器の知識をしっかり持っており、話を親身になって聞いてくれるかどうかが大事です。販売店とは補聴器を購入した後も長く付き合うことになりますので、お店の方との相性や営業時間なども含めて通いやすいかどうか、予算はどのくらいかということも重要です。自分の聴力に合っているものはどのタイプなのか程度なのか、お店の人と相談しながら補聴器についての理解を深めていくことが大切です。

 

④   補聴器は、種類がたくさんあります。使う目的を考えて選びましょう。会議などでの聞き取りにくい時だけ使う方、外出するときだけ使う方、一日中使う必要のある方など、使う環境や聴力によっても使用する補聴器は違います。また、その環境でよりよく聞こえるように補聴器を調整する必要があります。