外耳炎(がいじえん)について
外耳炎(がいじえん)はどんな病気?
鼓膜(こまく)より外側の、耳介や外耳道という部分に起こった炎症を外耳炎といいます。外耳炎はひどい痛みが出たり、聞こえなくなってしまうこともあります。みみあかがたまっていたり、掃除のし過ぎで傷をつけてしまたり、プールに行った後になることが多い病気です。
最初はかゆいので、ついついいじりすぎてしまったりすると、汁が出てきてよけいかゆくなってしまいます。かさぶたになるので、気になってはがしてとることを繰り返していると悪化します。ひどくなると腫れてしまい、外耳道が完全にふさがってしまいます。そうなると聞こえもかなり悪くなります。中にカビが生えてしまう(外耳道真菌症)こともあります。
外耳炎はどうして起こるの?
外耳道は皮膚がそのまま鼓膜に連続しています。知らないうちに鼓膜まで触ってしまい、傷つけている事が多いです。外耳炎の原因のほとんどがいじりすぎによるものです。みみあかをためすぎてしまうと取れなくなってしまいますので、とろうとしてついついいじりすぎてしまうことが多いのです。一度炎症を起こしてしまうと、聞こえが悪くなってしまったり、耳漏が止まらなくなってしまったりします。
外耳炎にはどんな治療をしますか?
症状や炎症の程度によって、抗生物質や、点耳薬を使います。腫れがひどくなってしまうと、外耳道が閉塞してしまいますので、ゴットスタインタンポンという抗生剤入りのタンポンで圧迫して、炎症を抑えることがあります。
耳せつといって、膿が限局している場合は切開して排膿することもあります。
中耳炎がひどくなると乳突洞炎といって、耳の後ろの骨の中に炎症を起こすことがあります。外耳炎のひどい状態と区別するのが難しい場合があります。外耳炎も放っておくと大変なことがありますので、耳鼻科での治療をお勧めします。